モザンビークぶらり旅 12日目
2008年 01月 04日
ナショナルジオグラフィックの世界。
暫くすると、ところどころに家。そこに住んでいると思われる家族が、大きな音をたてながら通過する鉄の塊を目で追う。
5:30。おじさまたちも起床。ドアを開けて線路の状況を見たり等。
暫く走ると街のような風景。7:00。モザンビークボーダーの町Enter Lagos(エンターラゴス)。「パスポート用意してね」と言われ、カバンを探る。それまでもゆっくり走っていた列車が、もっとゆっくりになり、列車が止まる。
ドアを開けてももちろんプラットホームはない。はしごを伝って列車をおり、出国手続き。難なくクリア。ここでもう何台かの貨物を連結するとのこと。ドアに張ってあった距離表によると、Cuamba-Enter Lagos間は70km。昨夜22:50に出発し7:00にEnter Lagosに到着したということは70Kmの距離を8時間かけてきたということ。
時速10km/h以下(笑)
急ぐ必要もないので特に問題はなし。
Enter Lagosは国境の街だけあり、ここに住むモザンビーカンもマラウイのローカル言語であるチェワ語を話す。その言葉を聞き、なぜかほっとする。日本に住んでいて、久々に里帰りして津軽弁を聞いたときみたいな、そんな感じ。
Enter Lagosを出発。暫く走ったところで今度はマラウイ側ボーダー到着。Nyuchi(ナイウチ)という街。Enter Lagosが適度に栄えてたせいか超ショボイ感じが否めない。Nyuchiで「Welcome to Malawi」という看板を見て「帰ってきた感」がどっと押し寄せる。
あーぁ、マラウイにかえってきっちゃった。
入国処理をすませ、Nyuchi出発。終点Liwonde(リウォンデ)を目指す。車窓からの眺めは、モザンビークのそれとは全く変わらないのであるが、ついつい見てしまう。手を振られれば手を振り、笑顔を見せられれば笑顔で答え。
Liwondeといえばマラウイで有名なLiwonde National Park(リウォンデ国立公園)がある土地。鉄道はそのナショナルパークを囲む格子スレスレを走っていく。
12:00。列車の最終目的地Liwonde到着。しめて13時間の列車の旅。大満喫。
おじさまたちがタクシーでLimbe(リンベ)に帰られるとのことで、私もそのタクシーに便乗させてもらえるとのこと。LiwondeからLimbeまでタクシーってありえない。我々、外国人ですらありえない距離。
途中、道端のマンゴー屋からマンゴーを買ったり、お米やからお米を買ったりしながら、我々の目的地であるLimbeへタクシーにて向かう。
いつもならミニバスで4時間はかかる距離を2時間ほど。すごい。
聞くとタクシー代はガソリン代込みで6000MK。安い。マラウイアン価格なのかもしれないけど安い。
おじさまたちの計らいで、なんとお家の前までタクシーで送っていただく。すげーVIP待遇。こんなこと、もう一生ないと思う。アリガトウ。おじさまたち。
15:30。自宅到着。私のモザンビーク旅行はこれでおしまい。
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