Masks - beauty of the spirits
2015年 06月 21日
東京都庭園美術館へ。目的はマスク展。展示されてるマスクを見て、どんな風に付けるんだろうかとかどうやって固定するんだろうなんて考えながら、裏の裏まで観察。フランス国立美術館所蔵なだけあり、アフリカ勢はほぼ西アフリカのもの。
新館では、展示されているようなマスクを実際に身につけている映像を大きな画面でフィルムで見ることができる。これが大感動。40〜50年前のアフリカや、ブラジルの民族、そしてダンスをカラー映像でみれたことに大感動。高さ2mはあろうかという縦長のマスクをつけてアグレッシブなダンスをし続ける映像には圧巻。実際に展示されている大きなマスクが”本当”に被れることに唸り、丸太が職人の手で削られマスクになっていく過程に唸る。フィルム出演者がとにかく楽しそう。
大満足のエキシビジョン。
そして、マスク展以上に感動したのが、会場の東京都庭園美術館。昭和8年に完成したという旧朝香邸。建物自体が芸術品。建物自体の細部がとにもかくにも気になる。7月からのアール・デコの邸宅美術館もチャンスがあったらぜひに訪れたいエキシビジョン。この建物を見るだけでも大満足必死。なのに、+αで素晴らしきマスクまで観れて、私、幸せ。
この美術館、使われていた当時と比べどのぐらい手が入っているのか(変わっているのか)を問うたところ、3年間で、実際に公邸として使われていた時代に戻す改修工事を行ったんだそうで、一部を除いてほぼそのまま。ドアや壁、シャンデリア、蝶番、タイル、窓枠、ため息が出る程いちいち美しい。100年近く経つであろう建物がなんとも未来を感じさせるデザイン。アール・デコ。
※その夜、本厚木の飲み屋さんでお隣に座った方が、たまたま、朝香邸の正面ガラスをデザインしたラリックの大ファンで色々お話を聞けたのもラッキー。
http://www.teien-art-museum.ne.jp/
今回展示されているマスクはフランス国営ケ・ブランリ美術館所蔵。ケ・ブランリ美術館はフランスでは第4位の集客を誇る美術館。アフリカ・アジア・オセアニア・南北アメリカ固有の文明・文化・芸術を扱っている。館内の写真等が何枚か紹介されいたんだけど、魅力的すぎてなんとかしてフランスを訪れる用事を作りたいとヨーロッパ旅行経験者にあれこれ聞きまくり。私的には、今一番訪れたいホットな美術館。Wikiによると2006年6月23日に開館とのことで、それほど古い美術館でもない様子。とにかく訪れたい。
http://www.quaibranly.fr/