永遠の愛なんてありえない
2005年 03月 30日
脚本・チャーリーカウフマン、監督・ミッシェル・ゴンドリー作品。
実はこの映画、見に行くか行くまいか結構迷っていた映画。
なぜなら、オフィシャルサイトを見る限り私が好きな映画ではなさそうだなぁなんておもっていたから。なにより、主演のジム・キャリーが好きではない。彼の主演映画『トゥルーマンショー』だってたのしめなかったぐらい。だけど、脚本・チャーリーカウフマン、監督・ミッシェル・ゴンドリー、ただの映画ではないことは目に見えてる。
行こうと思ったきっかけは、友人シマさんの「監督と脚本家の色がでてる作品だ」という言葉と、友人ちあきんの大・大・大絶賛。
友人が誉める映画は見たくなるのだ!!
仙台では、仙台から地下鉄で数駅の長町ザ・モール内仙台MOVIXでの上映。
モール到着後、友人ちあきんにメールしたところたった今仕事が終わったとのことで一緒に夕飯。鮨勘にてお鮨10貫ほど。中トロ、鮭トロ、たこ吸盤、寒鰤が猛烈にうまかった。腹いっぱい食べて2000円弱。安い。
なんだかんだで、ちあきんも一緒に見ることになる。ちあきんは2回目の鑑賞。
で、感想。
あんなに大嫌いだったジム・キャリーが猛烈に素敵にみえた。パンフを読むと、監督はジム・キャリーに演技をさせないようにいろいろ志向を凝らしたらしい。私はジム・キャリーの演じすぎなところが鼻についていたのかもしれない。嫌いだったのかもしれない。
我がツボと思われる「記憶の操作」。多くを語るとネタバレになるので我慢します。
映画を見ながら、これほど己の過去を振り返ったことはないのかも。ヒトさまとくらべても決して多くはないであろう我が恋愛経験と、劇中のシーンをオーバーラップさせながら見てしまった。
この映画、万人には受けないのかも知れないがハマる人にはハマるような気がする。
ちゃんと恋愛してきた人間がこの映画をみて何も感じないわけがない。
過去の恋愛に関しても、現在進行形の恋愛に関しても。
永遠の愛なんてありえない。
しかし、チャーリーカウフマンは素晴らしい。そして、ミッシェル・ゴンドリーも素晴らしい。随所でニヤニヤ。
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劇中で「マグドナルド」を「ミッキディーズゥ」と言ってた。ちあきんともこのネタで盛り上がる。
すげーイイ映画だった。第一四半期のベストだわ。
過去の恋愛、思い出しまくりでしたよ。
髪の色をコロコロ変えてた高校時代の自分みたいだったよ。ヒロイン。
あと、ミシェルゴンドリーLOVEな自分が再確認できました(笑)
「少しでも関心を示されるとすぐ恋におちる」とか(笑)
ミシェル・ゴンドリー最高だよね。でっかいクッキーとかみて、監督が
好きそうだよなぁってニヤニヤした。映像に随所にゴンドリー節がち
りばめられててほんとによかった。
この映画、ぜんぜんダメだったヒト(含む寝てしまったヒト)もいるの。
右隣の女子は泣きまくりだった。大泣き。ヒャックリ状態。
ゴンドリーは子供の視線を忘れてないんだよね。だからいつも懐かしい感じがするわ。
けど、ダメな人もいるだろうねー。クセありすぎだからなあ。
この作品は、単純に恋愛の場数を多くつんだ人じゃなくて
昔のダメな恋愛の思い出を、後生大事に憶えてる人ほどハマルような気がするよ(笑)
昔のことは忘れたいなんておもってるってことは、まだまだ吹っ切
れてないってことなんだろうね。
恋と料理はしないと下手になる(by JIROYA Kサン談)