おーりとーり石垣島 三日目
2005年 03月 17日
5:30。起床。とりあえず天気の様子をうかがってもらうべくシマさんを起こしたところ全員を起こしてしまう。ごめん。許して。協議の結果悪天候につき灯台再リベンジ大会は中止。皆そのまま就寝。
7:30。再度起床。シャワーを浴び、親友みっこオススメの「金城かまぼこ」へ。ソファーに座ってたおばあから道を聞いていった店は「マーミヤかまぼこ」。104電話番号案内で「金城かまぼこ」の番号を聞き電話。朝の忙しい時間なのに迷惑。あと10分以上歩く必要があるらしい。時間がない。走って「金城かまぼこ」へ。
店員に「ウチの店、だれに聞いたんですか?」と驚かれる。
ジューシー入りのかまぼこを購入。5コで750円。
帰りはタクシーを使う。運転手さんとトーク。波照間島の話を聞いたところ
「ウチのニイニイがハテルマにいるさー」
50過ぎたおっちゃんが「ニイニイ」ということばを発したことがすごくうれしくなりテンションがあがる。
運転手さんは若い頃東京で働いていたらしく、現在高島平に息子がすんでいるとのこと。まだ嫁をもらっておらず心配だという話を聞き同じ境遇である私、心が痛む。
マッハで朝食を食べ終え、9:30の船で西表島へ。
悪天候にて猛烈に揺れる船でジューシー入かまぼこを半分食べる。私だけこっそりフライング。
あっという間に西表島到着。バスに揺られて浦内川方面へ。
バス内にて非常に恥ずかしいミステイクを犯してしまう。後ろに座った他のお客さんの電話をガイドの説明と勘違いし、とんでもなく大きな声で突っ込みをいれてしまう。
旅の恥は掻き捨て。
気にしない気にしない。
バスに揺られること数十分、浦内川遊覧船乗場到着。
園内のトイレはニイハオトイレ。立ちあがると隣の人が顔が見える。左にはヤスユキさん。右隣にはシマさん。「どこみてんのよー」な感じ。
雨でかなりの悪道とのことで長靴を借りる。大足ミヤジロウだけスニーカー散策決定。大きいサイズの長靴がすべて出払っているらしい。かわいそうに。
準備のよいシマさんはトップスはウインドブレーカー(しかしボトムは短パン)。ミヤさんは雨カッパはもってるが長靴にありつけず。ヤスユキさん、スズさん、私は猛烈な軽装。
準備の悪さを露呈。大自然舐め過ぎ。
小船に乗り込み散策スポットへ。先頭に陣取るもビニールがかかった遊覧は迫力に欠ける。そして、モノすごく寒い。息が白い。
しかし、流石東洋のジャングルと呼ばれるだけある。凄い。マングローブに大感動。
散策スポット到着。2時間後お迎えの船がくるとのこと。早速一列にならび滝を目指す。
片道45分のルート。トレッキングというよりも山道散策。お客さんには傘を差してるモノもヴィトンやグッチのポシェットを下げたモノも。歩みを止めると寒さがこたえる。
カンピレーとマリュドゥという滝を見る。壮大。
生き物を探しながら散策していたのであるが、動く物体は人間とカラスだけであった。残念。大きな虫とかが見たかった。ただ見たことのない形の木や葉っぱが沢山。流石西表島。
勿論、イリオモテヤマネコも見れず。ニャーオ。ニャーオ。
コンディションさえよければ次回は本格的なトレッキングがしたい。カヌーもこぎたい。
2時間後お迎えの船で小屋へ戻る。金城かまぼこ店で買ったジューシー入りかまぼこで空腹を満たす。私ヒトリだけ半分のみ。フライングを後悔。
あまりの寒さに一同温泉にいきたいコール。しかし、時間もなければ足もない。
ヤスユキさんの名コーディネートと受付嬢の尽力により、自力での温泉行きルートの手配成功。
1台しか手配できないといわれたタクシーでナビ&ドライバーの2名がレンタカー屋へ行き、5人が乗れて港に乗捨可能なレンタカーを1台レンタル。
浦内の小屋に再度残りのメンバーを迎えにき、その足で温泉へ。そのままレンタカーで港へ行き車を乗り捨てるというルート。完璧である。
あまりの名コーディネーターぶりにヤスユキさんと受付嬢にご褒美のキャンディーを差しあげる。グッジョブ。グッジョブ。
先発隊は立候補制でナビすずさん&ドライバー私に決定。「大丈夫なのか?」という空気が流れる。
いや、我々はやればできる子たちなんです。
バス停でタクシーをまっている最中、トトロネタで盛り上がる。ネコバスがきそうだねぇ。とか。西表島のネコバスはイリオモテヤマネコバスかもね。とか。猛烈に寒いのに暢気な二人。
やってきたタクシーは南国ムード満天なタクシー。
シートがセルリアンブルー。そして真っ赤なハイビスカスレイ。猛烈に寒いけど南国満天ムード。
BGMは「♪ユユユ♪ユユユ♪ユイレール♪」の繰り返し曲。道中、すっかり覚えてしまい何度も何度も唄いまくる。
10分ほど走って「やまねこレンタカー」到着。
レンタカーは乗り捨て代こみで6000円。タクシー代1500円。
スズさんのナイスナビで来た道をもどり、バス停で凍える野郎3人を拾う。ヒーターがこれほどありがたいとは。
そして、いざ日本最南端の温泉へ。
途中、ヤマネコ出没注意の看板がたくさん。西表島っぽい感じ。
20分程度で温泉到着。
女子チームは水着で屋外露天風呂へ。「やまねこの湯」が激熱。冷え切った体を熱い湯に入れたせいか、あまりの痛さにヒメイをあげる。キャー。
迷惑な客。
温泉の湯が冷えた体に沁みるのがわかる。心も体もポカポカ。日頃、温泉は苦手な私も時間いっぱいまでお風呂にツカル。
あぁ、極楽、極楽。
時間もないので風呂からでてすぐ港へ向かう。走れ車。
無事、港へ到着。販売機でビールをかって乾杯。ウマイ。
帰りの船にてシマさんを真似て頭にタオルをまいてみる。己の男前っぷりに惚れる。やっぱり私は男顔。
天気が悪くても、海が荒れてても、沖縄の海は青かった。素晴らしい。
宿到着後、みんなで昨日のダイビングのログ付けをすることに。
シマさんとヤスユキさんは、ライセンスは伊豆で取得。結構なキャリア。ヤスユキさんはアドバンスまで持ってた。
私がダイビングのライセンスを取ろうとおもったのも、前回のオオストラリアット旅行で彼らのダイビングに同行し体験ダイビングをしたのがキッカケ。英語圏で外人インストラクターとのダイビング。何をいってるのかサッパリわからなかったけれども。
乳首ピアスのグットルッキングガイに手を引かれ2本経験。鼻血も2回。
スズさんとミヤジロウはサイパンで取得。二人は今回はライセンス取得後初ダイビング。私よりぜんぜんウマイ。
畳の部屋でみんなでゴロ寝。ワイワイいいながらログ付けをするという行為が楽しくてしょうがない。これができただけでもこの旅にこれてよかったとおもう。
夕食はヤギ汁。
初日にみたトニーともおもったが、受付にいた旅館の奥方と旦那さまにヤギ汁のウマイ店を聞く。
「一休」という店にいけば、ヤギ汁も牛汁もだべれるとのこと。お店に電話して確認までしてくれた。ありがたい。
ちかくいたおばあに「チーイリチー」を食べろとアドバイスをいただく。奥方が大笑いしていたので、なにかをたずねたところ「血」で炒めたもので結構ヘビーだとのこと。
いや、食べますよ。
旦那さんが真剣な顔で「ヤギのチンチンがあったら食べなさい」と。「二度と食べられないかもしれないから」と。
奥方大ウケ。
奥方にタクシーをよんでもらいいざ「一休」へ。
店に入ると坊主頭の少年がオーダーをとりにやってきた。全員オリオン生。
しばらくすると、中本工事似のおっさん(推定年齢33歳)が料理のオーダーをとりにやってくる。
Q:「ゴーヤチャンプルください」
A:「ゴーヤは今シーズンじゃないからないよ」
Q:「メニューにないものでなんかありますか?」
A:「ウチは普通の食堂だから」
Q:「ヤギのチンチンはありますか?」
A:「ありません。
ヤギは泣き声とチンチン以外はすてるとこない。
チンチンは廃棄処分。
おまえたち、そんなことだれから聞いてきたんだ?」
結局オーダしたのは、ヤギ汁定食・牛汁定食・牛刺し・イリチー・豚カラシマヨネーズ丼等。
ヤギ汁は臭くて飲めず。ほんとにクサイ。私的には無理。
しばらくして、中本工事似がヤギのレバーをもってやってくる。
「これ、メニューにないものだから(ニヤリ)」
オヤジ、やればできるじゃないか(笑)
その自信に満ちたオヤジの表情にウケル。
この店、普通の食堂と宣言しているだけにくる客くる客沖縄っぽい顔。濃い。子供も濃い。
21:00。「店は21:30で閉めるよ。今日は飲み会だから早く帰れ」と中本工事似のオヤジ。オヤジ、おもしろすぎるよ。旅館の奥方にメモってもらったタクシー会社に21:20に店の前に迎えにきてもらうようお願いする。
21:30。店をでる。宿に戻りシーサーコンビニで買出し。シマさんとヤスユキさんの誕生日が近いことを思い出しシーサーの置物を購入。ヤスユキさんはレッズファンなので赤。シマさんは男らしく青。私とスズさんもお揃いでオレンジのシーサーを購入する。座布団付きのペアシーサー。
宿にもどると奥方がやってきた。
奥方:「あった?」
私:「なかった」
大人の会話である。
部屋に戻り、宿備え付けのカップで泡盛を飲む。私は缶ビール。弱い。弱すぎる。
シマさんのカップに具志堅ヨウコウの絵がかかれてあることが発覚。
シマさん「ちょっちゅねー」節炸裂。ビデオに収める。っていうか面白スギ。
思い出したように白保旅館のおじいのモノマネをしはじめるヤスユキさん。もう、なんだかわからない。死ぬほど笑う。タノシすぎ。
♪ハッピバースデー ツー ユー♪
シマさん&ヤスユキさんのお誕生会。ケーキはなかったけど。歌とシーサーでお祝い。
出会ったころは二十歳になりたてぐらいの学生だった彼らももうすぐ三十路。
目頭が熱くなる。早くこっちの世界においでと手招き。
そしていつの間にか就寝。
ヤギは苦手。
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