マラウイで本格的登山
2008年 11月 14日
マラウイ最高峰の山、ムランジェ登山に挑戦。
数ヶ月前、我が家の裏にあるソチェ登山にて己の体力のなさを痛感していた私、その登山翌日から1日2kmジョギングで体を鍛えてた(笑)
前日よりムランジェ入りし、麓のロッジに前泊。
メンバーは日本人8名(フィリピン人が1名いたがまさかの途中リタイア)。ポータ5名、ガイド1名を雇う。ポータの給与1000MK/day、ガイドの給与1300MK/day。ガイドになるにはちゃんと試験に受からないとなれない。ポータ最年少はなんと13歳の学生。中には20歳でセカンダリ1年生ってヒトもいたり。(現在学生である彼らは長期ホリデイ中)
さて、登山初日、山頂手前のハットまでの道のりを約8時間かけて登る。今にして思えば、この日が一番辛かった。9:00にロッジを出発、数え切れないほどの休憩を経て17:00過ぎ、ハット到着。標高は約2000m。麓のロッジが標高800mほどであることから、約1200mの標高差を一日で登った計算。やればできるじゃんね、私たち。食事はすべて自炊。夕食はパスタとライス+大豆ミートのおかず。これが旨い。幸せ。
しかし標高があがったせいかとにかく寒い。ありえないぐらい寒い。日本から持参したダウンを着ても寒い。持参した洋服すべてを着こんで寒さをしのぐ。
宿泊先のハットでは床に寝袋で就寝。皆ヘトヘトなのにもかかわらず、夜は寒さで眠れないヒト続出。私は隣にいたヒトのいびきで寝付けず(笑)
登山二日目、5:00起床。6:30、山頂Sapitwa Peak(サピータピーク)へ向かって登山開始。Sapitwaは、ムランジェ山で一番高いピークらしい。標高3001m。富士山よりも少々低い。ちなみに私、富士山に登ったことがない。
さすがマラウイの山、まったくといっていいほど山道が整備されていない。岩の隙間に足を挟みゆっくりと一歩一歩登っていく。いつ転落死してもおかしくない感じ(笑)
富士登山経験者によると、富士登山は山頂アタックだけキツくてあとはそれほどでもないらしい。ムランジェ登山は、富士山アタックが長時間続く感じなんだとか。ふーん、じゃ私、富士登山楽勝かも(嘘)
ありえないぐらい急な傾斜を登り続けること約4時間、やっとのことで山頂到着。昨日の疲れにくらべればぜんぜん楽。とにもかくにも景色が良すぎてこまっちゃう。マイナーな山だと聞いているけどこんな美しい山に登らないなんてありえん(笑)
もう、何回「ヤッホー」と叫んだことか。
山頂では持参したランチをたべる。これがうまい。ありえないほど旨い。お天気もピーカン。日ごろの行いがいいからだな。最高の登山。
30分ほどの休憩後、4時間かけて登った山を1時間半で駆け下りる。
ここで私、気が付いた。登山は、登るよりも下ることの方が大変だってことを。スニーカ内の足先が猛烈に痛い。今までは筋肉痛もさほどなかった私だが、山を下り始めたことから太ももの筋肉が悲鳴をあげる。いや、ありえんよこの下り坂。よくもこんな坂登ってきたよってぐらいくだりがきつい。
登山ってホントに大変なんだね(笑)
無事本日出発地点のハットに到着。荷物を整理し、少々の休憩を経て、今夜宿泊予定のハットへ移動。テクテク歩くこと3時間。やっとのことで到着。宿の客はわれわれのみ。やりたい放題。とはいえ、タップウオータも電気もない。
夕食はカレー。ニポンのルーで煮込んだカレーは旨い。
登山三日目、スタート地点である麓のロッジまで下山。太ももの筋肉が痛い。足を広げて蟹股で歩くと楽だと気づき、終始そのスタイルで下山。
下山途中、美しい滝にて泳ぐ。水着なんてもってるはずもなく、ジャージにTシャツで泳いだ私、生まれて初めて「本気でおぼれる」。
「人間がおぼれる」ということがいまいち信じられなかった私、今回おぼれたことによって「いかにして人間は溺れ死ぬのか」ということを悟る。
全工程3日、怪我なく、毎日笑顔で登山ができたことがうれしい。つうか、ありえないほど毎日毎日笑ったし、しゃべったし、歩いた。
今回一緒に登山したメンバ、およびMt.Mulanjeに感謝。とにもかくにもすばらしい経験。
ポータにダッコされてるこのお子もSapitwa Peakを目指してるんだとか。こんなに小さいのにすごいよ。