モザンビークぶらり旅 11日目
2008年 01月 04日
4:15。チェックアウト。ここでのべちゃんとお別れ。4日間、ほんとにお世話になったのべちゃん。言葉ができるってスバラシイ。
タクシーでNampula駅へ。Namplaのタクシーはタウン内50mtn(約250円)。大渋滞で駅に入れないとのことで駅前で降ろされる。少々怖いがしょうがない。荷物を背負って駅へ。まだ真っ暗だってのに、たくさんの客が列車を待っている。圧巻。
キップ売り場にてどこで待つべきかを聞く。「白」という単語だけ聞き取れたけど他が全くわからず(笑)
ちなみに白はポル語で「ブランコ」。
新聞紙を敷き座って待つ。待つといってもホームではなく、駅の敷地内。強靭な警備がたくさんいてホームには入れない。5:00。我々が乗る列車登場。ちなみに発車予定時刻も5:00。
しばらくして乗車開始。落ち着いたぐらいに近くの警備員にチケットを見せて乗り場を聞く。聞く人によって言うことが違い大混乱。やっとのことで自分のコンパートメント(2等は6名使用の個室)についたのが5:40。ヘトヘト。
Nampula駅のプラットホーム。
コンパートメントは予想より広い。ベットが6台ついや寝台車みたいな形。荷物を一番上のベットに押し込んで早速外にでてみる。
なんだかワクワクしてくる。こんなワクワク感は久しぶり。
6:00。予定より1時間遅れで列車出発。
窓からの景色を眺めまくり。出発30分後で早くもテンションが上がる風景が飛び込んでくる。大きな岩の間を列車がすりぬける。まるでビックサンダーマウンテン。いや、そんなショボイもんじゃなくほんとにすごい迫力。映画のセットか?と思ってしまうほど現実味のない風景。こんなデカイ岩初めてみた。しかもこんな間近で。すげー。泣ける。
この窓から、まるでコドモみたいに景色を眺める。
私の写真じゃ伝わらないのが申し訳ない。ほんとにスバラシイ景色。
立っていることに少々疲れたので列車内を散歩。レストラン車両へいくと満員。警備員が列車のドアをあけて座っていたので私もそこに座ってみる。これがかなり快適。日本じゃ列車のドアがあいてるなんてありえないんだけどこの国ではアリ。
こんな風に、ぼーっと外を眺める。
途中、駅があるとも思えない場所で停車。そこにはマンゴーやナッツ等を売る売り子さんやら、新たに乗り込む客やらがわんさか。これを何度か繰り返す。「世界の車窓から」で見たことのある風景。
モザンビークという国は、首都マプートは「特別区」といっても良いほどの都会。その他、シャパで通りかかった街も村も、マラウイでみたことのある風景とはちがう。なんだかカッコイイ。総じてマラウイより上。
しかし、今、車窓から見ている風景は「まぎれもなくアフリカの生活」。まさにマラウイで見ている風景。
この旅は、シャパでの長距離移動で「モザンビークの、ちょっと街、ちょっと田舎」を満喫し、首都Maputoで「モザンビークのすごさ」を感じ、観光地Tofoで「モザンビークにおける外国人パワー」を痛感し、世界遺産モザンビーク島で「旧ポルトガル領モザンビーク」の片鱗を垣間見、この列車で「やっぱりモザンビークはアフリカの国」ってことを感じる。
ジオラマみたいに見えるけど、昔のニッポンもこんな感じだったんだと思う。
今回の旅はほんとにほーんとに良い旅だなぁといういうことを痛感。
隣に立っていたアミーゴ(男性)からバナナをいただく。これがウマイ。そして、これが起爆剤となりオナカが猛烈に空く。
しばらくして、英語で声をかけられる。彼はモザンビーク島の灌漑局で働いているとのこと。英語はどこで勉強したのかを聞くと、観光客と話しているうちに覚えたとのこと。彼は親戚の結婚式に参加するため、家族でこの列車に乗っているとのこと。Nampulaに住んでいるという妹さんも紹介される。ステキな女性。
その後、小一時間ほどトーク。とにかくモザンビーク島はスバラシイとベタ褒めする私。他、美術館に英語で解説できるスタッフを置いて欲しいということを要請。私はのべちゃんの通訳でダイブ有益な時間をすごせたけどヒトリだったらあんな興味深い話も聞けなかったし。彼にお願いするのもお門違いな気もするけど(笑)
メールアドレスの交換なんかもしてお別れ。今度はボクがアユをモザンビーク島に招待するよなんてうれしいことを言ってくれる。ありがとう。でも行けないよ。コーラまでご馳走になってほんとにありがとう。
列車の音が近づくと地域に住むチビッコたちが一目散に線路沿いに駆け出してくる、というシーンを何度も見かける。「列車が通り過ぎるのを心待ちにしている感」がひしひしと伝わってくる。1日1本通過する列車を、心待ちにしているんだと思う。
こんなシーンに何度もでくわす。
15:00。自分のコンパートメントに移動。今度は席に座って外を眺める。コンパートメントには、父さん・母さん・娘の家族と、ビジネスマンらしき男性、そして私の5名。ビジネスマンは外で景色を眺めているらしく、コンパートメント内はこの家族と私のみ。
つたないポルトガル語で会話。日本からやってきたこと、マラウイに住んでいるということ等、説明するとわかってくれた様子。窓からの景色がテレビみたいだったので「テレビみたいだね」というとクスリと笑われる。
お母さんに猛烈に気に入られ、マンゴー・モモ・ナッツ等、鬼のようにたくさんの食べ物をいただく。中でもマンゴーは絶品。こんなおいしいマンゴーたべるの初めて。ありえない美味しさ。アップルマンゴーなので硬い繊維質もなし。
モザンビークでもマラウイでも、マンゴーは食べるときは丸かじり。うまーい。
この家族は電車の終点cuambaに住んでいるとのこと。cuambaに何時に着くかを聞いたところ17:30ぐらいとのこと。居眠りしたり、もらったナッツたべたり、そうこうしているうちに日が暮れる。
ボケーッとしてると、同じコンパートメントのビジネスマンの靴がすごいシークレットブーツであることに気がつく。あまりのすごさに盗撮。すげーよモザンビーク。
そのシークレットぶりに驚く。シークレットブーツはいててもちっちゃかったってのは内緒で。
しばらくして、お父さんが「ここがクワンバだよ」と声をかけてくれる。なんだかニッポン昔話みたいな雰囲気。土壁に萱の屋根の家が立ち並ぶ。
お世話になったお父さんとお母さん。ほんとにありが10。
19:30。cuanba駅到着。あたりは真っ暗。
とりあえず明日の国境超え情報をゲットすべく駅窓口へ。
「明日マラウイに行きたい」「ポルトガル語は喋れません」「地図を持っています」という3フレーズをポルトガル語で伝えてみる。「ちょっとまってて」とジェスチャーされ素直に待つ。
しばらくすると英語で会話ができるおじさま登場。地図を見る限り、ここcuambaからマラウイへ行く方法は2通り。
(1)地図上、大きめ目の道でmangochi(マンゴチ)に向かう。だが、我が任地Limneが遠い。
(2)地図上、細目の道でLiwonde(リウォンデ)に向かう。だが、我が任地Limneが近い。
ドッチが良いかを聞くとLiwondeの方が良いよとのこと。バスはこの駅までに朝やってくるという。話しているうちに、このおじさまはマラウイアンであるということが発覚。Limbeに住んでいる旨話してみると、なんと彼もLimbeに住んでいるとのこと。
モザンビークの鉄道とマラウイの鉄道は同じ系列の会社とのこと。彼はマラウイ側の会社の方。旅客用列車ではないけど貨物列車がマラウイに行くから乗って行くかいと問われる。値段を聞くと「旅客用ではないから無料でよいよ」とのこと。列車の終点はLiwonde。出発は今夜。
出発が深夜になるということで少し悩んだものの、この時点から駅前でタクシーの交渉をし、宿を探し、夕食を食べるとなるともっとあぶなかろうということで貨物列車でマラウイへ向かうことを決める。大決定。
おじさまに本日一緒に乗り込むメンバーを紹介してもらう。護衛にはライフルを持った警備員。すげぇ。
出発までは駅事務所で待機。水と夕食のクラッカーを買いに近くのグロッサリーまで連れて行ってもらう。ありがとう。
クラッカーをかじりながら出入りするヒトをウオッチング。たまに英語で声をかけてくるヒトもあり。たいがいが鉄道会社の従業員。マラウイアンなんだけどポルトガル語も喋れるすごいヒトたち。
モザンビークのTeteでチェワ語が通じた等の話をしてみると、「Teteはザンビア人がたくさん移住してるからチェワ語は通じるんだよ。あのチェワ語はマラウイからではなくザンビアから。ザンビアとマラウイの現地語はとても似てるからね」とのこと。
ちなみに、マラウイの鉄道は超遅い。BlantyreからLilongweまで、ミニバスだと4時間半のところ列車だと18時間かかるそう(笑)列車にのってLilongweに行くメリットって何なのか。列車が遅い原因はマラウイ政府なんだそう。他、マラウイの鉄道は1等2等などの等級差はない等いろんな話を聞く。
この人たちを話していると飽きない。
そうこうしているうちに出発するよとのこと。歩いて列車まで。ホームなんてナシ。貨物列車のコンテナに押し込まれるのかとおもいきや、ちゃんとベットがあるおうちみたいな列車。普通のベットが4台、キッチン、シャワー、トイレ完備。蚊帳まで着いてる。すげぇ、感激。シャワーを浴びたかったら浴びてもいいよとのこと。
ちなみに入り口にはライフルを持った警備員が着く。下手なホテルより安心(笑)
この部屋は私とおじさま2名の3名利用。歯を磨いた後は疲れからか即爆睡。もったいない。
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