まぼろしのえいが
2006年 04月 16日
弘前在住時3度レンタルレンタルしたのに1度たりともみれずにおわっていた、私的に"まぼろし"な映画「まぼろし」を見た。
フランソワ・オゾンは、ひとすじ縄ではいかない映画を撮る監督というイメージが強い。個人的に大好きな監督。
ユーロスペースのサイトより引用
http://www.eurospace.co.jp/detail.cgi?idreq=dtl1027651446
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マリーとジャンは幸せに連れ添って25年になる50代の夫婦。毎年夏になるとフランス南西部のランド地方にヴァカンスに出かける。今年もまたランドにやってきたふたりだったが、マリーが浜辺で午睡する間に海に入った夫は、手がかりひとつ残さず消えてしまう。事故なのか、失踪なのか、それとも自死なのか…。幸福な日常を波にさらわれ、喪失の深い溝におちていくマリー。しかし彼女は遠い記憶の一点から、静かに届く涙を経てありのままを享受し、不変的な愛を引きよせる。やがてそれは万物となって、彼女のなかの隅々にまで満ちていくのだった…。
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今まで私が抱いていたオゾンのイメージとはちょっとちがった映画。「ふたりの5つの分かれ路」を見たときもそんな感じだったんだけど、これが私にしっくりはまった。
「軽すぎるわ」
この映画をみた人にしかわからないんだけどこの映画の中で語られるセリフのひとつ。すごく重い言葉。
DVD特典映像の短編もみたんだけど、これが面白い。サイレントフィルムなんだけど、2本目の過食症女子のストーリーと、家族を殺してしまうストーリーがすごく好み。こういうの、自分でも撮ってみたい。
あとは監督コメンタリー。面白かった映画に監督コメンタリーがあったりするとほんとにうれしい。私、必ず見る派。
しかし、この映画のコメンタリーは最初の方でいきなり幻滅。見るのやめようかなぁとおもったんだけどだんだん面白くなってきて結果的に2回みてしまう(笑)
DVDの良い点は特典映像をみることができるってこと。この前にみた、「スウィート・スウィートバック」しかり。ありがとうDVD文化。
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フランソワ・オゾン映画、ぜんぶ見直したくなってきた。昔のオゾン節を堪能したい。