He is 80 years old
2013年 06月 17日
仙台戦災復興記念館へ。
展示室に入って早々、おじいちゃんに「いらっしゃい」と声を掛けられる。このシチュエーションで「いらっしゃい」って(笑)
この方、ボランティアガイドの木村氏。御歳80才。13才のときに仙台空襲を経験、その際にたくさんの友人を亡くされたとのこと。木村氏、元々は仙台の方ではなく、名古屋から疎開してきた方。仙台はたった1回の空襲だったが、当時の名古屋の空襲は1回どころの騒ぎではなく、毎日、毎日、焼夷弾を投下されられていたとのこと。
B29の話、ボーイング社の話、焼夷弾の話、などなど、実際に経験したヒトでないと知らない、そしてわからない話を、たっぷり時間をかけて丁寧に、沢山していただく。他、現在の自民党の行い、シリアの話等、幅広いテーマで話をうかがう。
木村氏、とにもかくにも「戦争をしたところで良いことなんてヒトツもないんだよ。徹底的に話合えばいいんだよ。」と、戦争で経験したことよりも何よりも、全世界が「平和」であることを望むということを強く語っていらした。
そして、最終的に、私が今だ結婚できていないという話になり、「今まで一体何をしていたんだ?」というお叱りもいただき(笑)
「お嬢さん、あなたは幸せですか?幸せってどういうことかわかりますか?」
答えに窮する私を見て「あなたより不幸なヒトがいるとすれば、あなたは幸せなんだよ」と木村氏。「今の世の中、みな、自分のことしか考えていない。悩みを聞くと、大概が自分のことばかり。もっと周りをみなさい。」。己の胸、痛みまくり。まったくもってそのとうり。
その後、日の丸と仏像オブジェがあるブースで、空襲体験談を聞いている間に、50名を超える団体客を迎え入れていた木村氏。
なんだかんだですごく印象にのこっているのが日本の国旗の話。「お嬢さん、あなた自分のこと日本人だっていったけど、日の丸のことはなんもしらないんだな」と。まったくもって弁解の余地なし。
なにがともあれ、すばらしい体験。経験。
ずっと気になっていつつもなかなか足を運ぶことができなかった場所。そういう場を積極的に訪れていきたいと思う。
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木村氏と、先日見た映画のビル氏、いずれも80歳。いろんな意味ですごい80歳。そういう意味で、ビル氏のチャリは凄いなとおもった次第。
戦争なんて、、、のくだり、死んだじいちゃんとおなじ。
こういう精神を、未来へ次ぐのは、戦争の次の世代の俺らなんだろうなと、思う。
とりあえず、思うだけは、強く思う。
戦災。震災。どちらも同じ災いだけど、全く別もの。日曜だったけど、ちゃんと私以外にも団体さんがいらっしゃってたことにホッとする。