純が喋ってる
2004年 12月 04日
『INNOCENCE』は私的に非常に思い入れのある映画。
メイキングは、「メイキング」という観点から言えば公開時に深夜番組でやってた特番で観たもののダイジェスト版みたいな感じではあったが、創り手側のトークはそれ以上の価値があった。
「表情が変わらない窮屈な作画」「今までの知識が使えない」「下手に見えてしまうかもしれない作画をしなければならない」人間よりも人形を描く方が難しいということをしきりにいっておられたのが印象的。
あとは、「この映画は半分が「音」の映画なんだよな」という押井監督の言葉に納得。
メイキングもよかったがオーディオコメンタリーも良かった。
ココは揉めたとか、コレしか出ないんだよね、もったいないよね、別テイクもあったよね etc.
アニメーション(と、言ってしまってよいのか...)についてはまったくの素人でぜんぜん詳しくないのであるが、ここのパースはすばらしいとか、このアイデアには感心したとか、この色が...なんて言葉を聞くと「ほんとだすばらしい」って思ってしまう。いや、素晴らしいんだろうけど。
最後の対談も良かったなぁ。なんかイロイロなものがうごめいてて。
三島V.S.太宰の引用合戦がツボ。
すずさん、ほんとにどうもありがとう。